ポール・スタンレー「ソウルの名曲がサンプルに格下げされてきたのを残念に思ってた」
キッスのポール・スタンレーが、今月初め、ファースト・アルバムが完成したと報告していたサイド・プロジェクト、ソウル/R&Bバンドのソウル・ステーションを始めたきっかけについて、あらためて語った。
ソウル/R&Bを聴いて育ったスタンレーは、あれら名曲が“格下げ”されているのを残念に思っていたそうだ。彼は『Lipps Service with Scott Lipps』のインタビューでこう話した。「俺は本当にラッキーだったと思うよ。(レッド・)ツェッペリンやほかのブリティッシュ・バンドに出会う前、俺はブルース・バンドを愛していた。子供のときオーティス・レディング、ソロモン・バーク、テンプテーションズなんかを観てたんだ。それが、俺がやってることの核になった。全てにおいてってわけじゃないが、中心にあるのは確かだ。いつだってそうだった。スモーキー(・ロビンソン)とザ・ミラクルズ、初期のスティーヴィー・ワンダー、ギャンブル&ハフ、トム・ベルがプロデュースしたフィリー(フィラデルフィア)・ソウル、ほかにもデルフォニックス、スタイリスティックス、ブルー・マジック、テンプテーションズ、フォー・トップス……、まだまだある」
「それらの音楽がラップ・ソングでサンプルに格下げされてきたのを、俺は残念に思ってた。あれらの曲にはもっともっと価値がある。リスペクトされるだけでなく、ちゃんと聴かれるべきだ。俺らがライヴでプレイすると、みんなの顔が輝く。素晴らしい、素晴らしい曲たちなんだ」
スタンレーが数年間取り掛かってきたソウル・ステーションのデビュー・アルバムは、いよいよ2021年3月にリリース予定だという。