キッスのジーン・シモンズ「若い子ら、偉大なアレサ・フランクリンの音楽を聴け」
キッスのジーン・シモンズが米HLNネットワークの番組に出演し、アレサ・フランクリンを追悼した。
シモンズは「俺がここにいるのは場違いだって思う人たちがいるかもしれないが、俺はアレサを愛してる」と話し始めた。彼は幼い頃、イスラエルからアメリカへ移住したときテレビでアレサ・フランクリンが歌っているのを見て、感銘を受けたという。「あんな風に話す女性見たことなかった。それにあの声だ。聴いたことなかった」「仰天した。(彼女の音楽を)聴き続けたよ。彼女の曲の奥深さといったら…」
「80年代半ば、ダイアナ・ロスと付き合っていたとき、俺はダイアナに“アレサとデュエットしてみたら?”って提案したんだ。で、NYのアパートメントに一緒にいたとき、マネージャーなんかを通すんじゃなく、俺は電話をかけてみた。どうせマネージャーとかにはねつけられるんだろうと思いつつもな。アレサ本人がすぐに電話に出たよ」
「俺はどもっちまった。だって、偉人と言葉を交わすことになったんだから。で、“あの…、どうだろう…、ダイアナ・ロスとデュエットするっていうのは?”って言ったら、彼女、“もちろん、それは素晴らしいアイディアだわ”って答えたんだ。彼女の寛大さ、エゴのなさ、活力、優しさには驚いた」
「ものすごく悲しい日だ。俺はアレサを愛してる。これからもだ。『America’s Got Talent』(オーディション番組)なんかを観てる若い子たち、この音楽を聴け。未来のポップ・プリンセスは、このことを理解しておく必要がある。偉大なる人が存在していた。その名はアレサ・フランクリンだ」
“クイーン・オブ・ソウル”アレサ・フランクリンは8月16日、76歳で死去。ソウル/R&Bに限らず多くのミュージシャンに影響を与え、また音楽に限らず、公民権運動や女性の社会進出に向けた活動で、多くの人々にインスピレーションをもたらした。